たくさんの方のご相談を受ける中で「注文住宅で家を建てたいんです」とおっしゃる方は多くおられます。
この「注文住宅」という言葉。
また似ている言葉で「自由設計」もよく目にします。
注意していただきたいのですが、この2つの言葉はどちらも定義が決まっていないのです。そこでよく問題になるのが、「 注文できない注文住宅 」と「 自由のない自由設計 」です。
この二つとも共通して言えることは、注文と自由は形で表現できないものですから、会社によっても担当者によっても感覚の違いや意識の違いがあります。
分譲(建売)会社が自由設計と言って広告をうちます。その会社なりの自由とは、外壁の色が3種類から選べることが「自由設計」という業者もあるということです。
家を建てる人は何が自由設計だ!と怒ります!
ここの食い違いが大きくトラブルになるケースが多いのです。
また、大手のハウスメーカーでも工務店のような住宅会社でも、家を商品化しているという現状があります。そのような会社さんは 規格住宅 がほとんどなので、「注文できる住宅」と思って打ち合わせをしていくと できない という言葉のオンパレードになりがちです。また、注文をすればするほどコストが上乗せになっていくことになります。
私の知るとある会社でも指定外のクロス一つの柄を変更すると、商品の差額以外で一律 50 万円の費用がかかる会社もあります。その結果、マイホームへの理想やこだわりが強い方にとっては、大したことを言ってないように感じていても、1,000万円を超えるような追加工事になることもあるのです。
現在は、気軽に情報が手に入るようになり、選ぼうと思えばいろいろな素材を選べれるようになりました。マイホームへの憧れが強い方ほど、「ああしたい」「こうしたい」という考えもお持ちのことだと思います。
会社選びの時には、自分たちのイメージに近い家を建てれるのか、また、自分たちは「 自由な注文住宅 」を建てたいのかどうかを考えてみてください。
W.