家づくりでは、「こんなことをしたい」「あんなことをしたい」と夢が膨らみ、理想の家にするための要望と予算の関係で多くの方が悩まれています。
一生に何度もあることではないので、後悔したくないという想いも強いはずです。
そこでよく、家づくりの本や経験談で重要だと語られるのが「相見積もり」です。
しかし、この相見積もりは、注意しないと後悔する家づくりをしてしまう危険が潜んでいるのです。
家づくりのお話をさせていただく方の中には、もう2社から提案を受けていますとか、4社で相見積もりを取る予定です、とおっしゃるお客様もちらほらお見かけします。
そういった方とお話をしていて感じるのは、家づくりで大切にしたいことがブレてしまっているということです。
これは、建築会社の立場になって考えると分かりやすいのですが、
どの会社も受注を取るために自分の会社が有利になることしか言わなくなります。
営業のプロたちが説明をするので、どの話にも納得がいくはずです。
また価格を提示するときには、調整できる範囲で金額を抑えて提案して受注を取ろうと考えるので、提案力のある会社さんであっても、同程度〜少し上回る程度の提案にとどめて価格を他社に合わせて提示することでしょう。
そうなると、お客様はどうなるでしょうか?
・どの会社もいいことを言うので、何がいいのか分からなくなる
・優劣をつけ難い提案が揃い、余計に迷ってしまう
・どこの会社も自分たちの要望を叶えてくれない
こういった事態に陥ってしまうのです。
この状態のまま進んだ家づくりは、後悔のない家づくりとなるでしょうか??
相見積もりを取ること自体は否定しませんが、注文住宅を建てたいと考えている方が住宅会社を比較検討するときには、自分の要望の確認と住宅価格の相場感の把握にとどめ、具体的な相談は特に気に入った1社と真剣に時間を費やすことをお勧めしています。
浮気をするような人と結婚できないように、
建築会社も真剣に向き合ってくれるお客様と家づくりをする方が楽しいからです。
何年も時間をかけてじっくりと時間をかけて家づくりをしたいんだ、と言う方は1社ずつ真剣に向き合ってもいいでしょうが、そんな方は少ないはず。
仕事や家事に時間をかけている毎日の中で、休日は家族との時間に使ったり、好きなことや好きな場所で過ごす時間にしたいですよね。
時間とお金を無駄にしないためにも、
注文住宅を建てたい方は、本音をさらけ出して真剣に向き合える会社を見つけてくださいね。
W.