更新日:2026年4月15日(水)
中東情勢の悪化に伴う住宅資材供給についてのお知らせ
現在、弊社で家づくりをご検討中のお客様、ならびにご契約をいただいておりますお客様へ、まずは平素よりのご信頼に心より御礼申し上げます。
このたびの中東情勢の悪化を受け、日本の住宅産業では、原油やナフサを原料とする資材を中心に、供給不安と価格上昇が現実のものとなってきました。実際に、メーカーによる受注停止や価格改定が公表されており、経済産業省も、国内全体として必要量の確保には努めている一方で、一部では流通の偏りや目詰まりが起きていると説明しています。日本は原油の9割超を中東に依存しているため、こうした影響が建材や物流コストに波及しやすい状況です。
現時点で当社が把握している範囲では、ルーフィングなどの防水関連資材、ボード系断熱材、透湿防水シート類、接着剤・シーリング材、溶剤系塗料など、石油化学系の建材で影響が大きく出ています。さらに、一部の住宅設備やユニットバスにも影響が及び始めており、住宅業界全体として「ひとつ欠けると現場が止まる」リスクが高まっています。
住宅は、多くの建材と設備の組み合わせで成り立っています。たとえば、屋根防水のためのルーフィングが入らなければ、上棟後でも雨から構造材を守れません。サッシが入らなければ外回りを囲うことができませんし、最後にトイレや給湯機器が入らなければ、お引き渡しをしても生活を始めていただくことができません。つまり、家づくりは一部の資材だけの問題ではなく、どこか一か所の供給停止が、全体工程に連鎖する仕事です。
そのため、弊社ではお客様の状況を次の4つに分けてご案内しております。
【すでにご契約済みで、着工済みのお客様へ】
この段階のお客様については、すでに主要資材の発注を進めておりますが、納期確認も取れている案件が大半です。したがって、現時点では、お引き渡し時期やご契約金額に大きな影響が出る可能性は原則として高くないと見ています。もちろん、今後さらに想定外の供給停止が広がる可能性がゼロとは言い切れませんが、まずは現在進行中の現場を最優先に守り、予定通り進めることを第一に対応してまいります。
【ご契約済みで、これから着工への準備中のお客様へ】
今後、着工予定のお客様については、基本的に主要資材の確保を優先して進めています。ただし、ユニットバスやトイレ、キッチンなどの住宅設備で未決定のものがある場合は、まだ発注ができていないため、早急な仕様確定が必要になります。現段階では、できるだけ納期に支障が出ないよう調整を進めておりますが、今後、突然の欠品や受注停止が生じた場合には、不可抗力として引き渡し時期の延長をお願いする可能性があります。その際は、わかった時点で速やかにご説明いたします。
【現在設計中で、まだお見積もり・ご契約前のお客様へ】
この段階のお客様には、すでに判明している価格上昇を反映した単価でお見積もりを作成いたします。ただし、今後さらに供給不安や値上げが進んだ場合には、当初の見積金額から変更が生じる可能性があります。また、予定していた仕様のままでは資材が入らない場合、性能や使い勝手を損なわない範囲で代替品への変更をご相談することがあります。加えて、工事が始まった後に一部資材が止まり、工程が中断する可能性も、残念ながら否定できません。ですので、この時期の家づくりは、金額も工期も「固定された前提」ではなく、一定の変動リスクを共有しながら進める必要があると考えています。
【これから家づくりを検討されるお客様へ】
これから計画を始める方にとって、いちばん大切なのは、いたずらに不安になることでも、逆に何も見ずに急ぐことでもありません。まずは、家の大きさ、予算、性能、設備、デザインのうち、何を優先し、何は調整可能なのかを整理することが重要です。今は、特注品や納期の読みにくい仕様を多く盛り込むほどリスクが高まります。
したがって、見通しの立てやすい標準仕様を軸に考えること、面積や設備グレードも含めて優先順位を明確にすることが、結果として失敗を防ぎます。また、お見積もりの有効期限、価格変更が生じた場合の扱い、工期が延びた場合の考え方を、設計の早い段階から確認しておくことをおすすめします。
弊社としては、このような不透明な状況だからこそ、都合の悪い情報も隠さず、現時点でわかっていることを正直にお伝えしながら、お客様ごとに最善の進め方をご提案してまいります。私たちは、利益の確保だけでなく、品質を落とさず、現場を止めず、無理のない形で家づくりを進めることを最優先に対応してまいります。
今後も状況の変化に応じて、確認できた情報は速やかにご案内いたします。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社創伸
代表取締役 北村 裕寿