2024年12月14日(土)

古民家の解体工事をしました

古民家の解体工事をしました

来年のとあるプロジェクトに向けて、安来市伯太町にて古民家の解体を行いました。

今の時代の一般常識だと「家の解体」とは、重機でバキバキと壊してしまうイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?一方で、日本における「解体」とは字の如く「体を解くこと」がされてきました。つまり、瓦、土壁、屋根の下地材、構造躯体である梁や柱、これらが全て再利用可能なようにバラすことができます。

解体された梁や柱は、他の家や建物で再利用されます。今も残る昔ながらの家の中にも、2回再利用されているとか、旅館を移築した、なんて家もあったりします。

今回は、他の場所へ一部を移築するために丁寧に解体工事をしました。

まずは、屋根の解体から。
瓦を取り除いた後、屋根の下地材を剥がしていきます。この時に出た端材は、薪ストーブの燃料として使われます。屋根を解体するとお札などが包まれた藁束が出てきました。寒い地域なので神様が寒くないよう包んでいたのでしょうか。

屋根の解体が進むと、複雑に組まれた梁を1本ずつ外していきます。どう組み上げられているのかを見極めながら、建築当時の大工さんが建てたのとは逆の順番で丁寧に外していきます。
土壁や小屋裏の竹・藁・土で作られた断熱材も順番に解体していきます。
なんと、一番太く表面が痛んでいた梁の1本の重さは、800kg!そのほかの梁も200〜600kgほどの重さがあります。当時の大工さんはクレーンがない時代にどうやってこの建物を建てたのかと考えると、尊敬の念を抱きます。
解体を進めていくと、柱に建立日が記載されていました。
 「 明治21年7月吉日 」
西暦だと1888年ですので、築135年の建物だということが判明しました。



きっとここにお住まいだったご家族に愛されてきた構造材を、新天地にて組み直し、新しい家族を見守ってもらいます。

なかなか、体験することのできない「移築」のレポートを今後もお楽しみに♪

CONTACT

0859-54-3121

(受付時間:月〜土 9:00〜18:00)

家づくりに関しての
ご相談や、資料請求など
お気軽にお問合せください。

ページトップへ戻る