近年さまざまな情報に気軽にアクセスできるようになりました。
さまざまな建材や素材をお客様が調べて、〇〇を使って欲しいと言われることも出てきました。
そのような世の中で、一般的に「自然素材は手入れが大変」とデメリットとして挙げられることが多くあります。果たして実際のところはどうなのでしょうか?
今回はその「お手入れ」について解説します。
まず、普段のお手入れは掃除機やほうきでゴミやホコリを取り除く程度。お子様が飲み物をこぼしてしまった壁や床は、硬く絞った雑巾で拭いてあげれば大丈夫です。ちなみに、漆喰の壁についた汚れは、消しゴムで消すことができます。
水がよくかかる場所や汚れが気になる部分は、定期的(年に1回程度)に蜜蝋ワックスを塗ってあげると、木に汚れが浸透しづらくなります。
このように、普段のお手入れは一般的なフローリングや壁紙と対して変わりません。
さらに、無垢の床板は多少の傷ならどの家にもあるもので簡単に治すことができます。
ガンコな気になる汚れも、サンドペーパーでならすと目立たなくなります。
このように、生活の中でのちょっとした気遣いは必要ですが、自分の手である程度メンテナンスができ、手をかけ月日を重ねるほど、味わいが出るのが自然素材を使った家です。
一方、最新の技術で普段は気を使わなくてもいいけれど、ある日一斉に手をかけてあげないといけなくなるのが新建材を使った家
とも言えそうです。
常に「ツルツル」「ピカピカ」が良いと感じる方には、自然素材の家は向いていないかもしれません。
それぞれの価値観で良し悪しを判断してください。