3階建て狭⼩住宅から平屋新築へ
3階建て狭小住宅から平屋新築へ
―家を建てようと思ったタイミングは?
かれこれ10年前から家を新しくしたいという思いはありました。細長い土地に建つ3階建ての家だったので、階段も急で足腰の負担になっていました。そんなある日、主人の母親が階段から転落し、車椅子の生活になってしまったのです。それで急きょ、家づくりが現実のものとなりました。
―創伸との出会いは?
以前から夫の仕事の関係で、お付き合いをさせていただいていました。信頼のおける社長さんの人柄はもちろん、周囲から「創伸さんで家を建てるのが夢」「いい仕事をされる」という言葉もよく聞いていましたので、お願いすることに迷いはありませんでした。
―土地を探すところからだったそうですね
ここは縁のある土地で、ちょうど創伸と同じタイミングで友人からもこの土地を勧めてもらい、それなら!と決めました。ゆったりとした広い敷地で環境もよく、とても気に入っています。
―イメージした家があったと思います
まず、平屋であることです。夫とは、車椅子の母親が家の中を自由に動き回れること、自分たちの老後の暮らしを考えたときも階段のない平屋がいいと話していました。私は、お掃除ロボットが隅々まで動くことができる段差のないフロアもポイントでしたね。
完成したときの気持ちと、住み心地
―完成した家を見たときの感想は?
家に入ったとき、木の香りがとてもよくて驚きました。天井はモミ、廊下はヒノキやサクラで、リビングがスギとウォールナット、テラスがヒバでと、種類を聞いただけでも創伸の木へのこだわりや愛着が感じられ、いいものを使ってくださっていることが嬉しかったです。夫の知人にも、「いい家だ」とお墨付きをもらいました。
―室内がとても心地いいですね
完成後に友人を招いたとき、不思議なことに、何人もの人から「パワースポットだね」と言ってもらいました。どこか人を癒す空気感があるのだと思います。季節によって建て付けがきつくなったり、また戻ったりするのも、木が湿度を調整してくれているから。床も、素足で歩くととても気持ちいいですよ。
―ご家族の変化は?
手作りの建具、漆喰の壁、またトイレの壁は因州和紙の表面を柿渋で仕上げた和紙を張っていますので、そうした自然素材も、気づかないうちに家族の気持ちを豊かにしてくれていると思います。母は室内を車椅子で自由に動けますし、息子も友人を呼ぶようになりました。夕食後にリビングでテレビを見たりくつろいだり、家族が同じ空間で過ごす時間が増えましたね。
―創伸の家づくりはいかがでしたか?
「こういうのを付けてください」とお願いしたわけではありませんが、「いいと思ったので付けました」と。それが、とても粋なんです。たとえば、リビングの柱やデスク。曲がりのある木そのものに味わいがあります。昔からの伝統技法を大切にしながら今のものを取り入れているのが素晴らしいと感じています。